リハビリテーション科・リンパ浮腫
リハビリテーション科・リンパ浮腫

当院に通院中の患者様の慢性の痛みに対して、温熱・低周波治療機器を用いての消炎鎮痛処置を実施させて頂くリハビリテーション(以下リハビリ)と、乳がん等の術後に生じる、リンパ浮腫や痛みなどの症状に対してのリハビリを実施しております。関節痛・神経痛や骨折後などの整形外科的なリハビリや、呼吸器・心臓・脳卒中などの専門的なリハビリ外来は実施しておりませんのでご了承ください。
主として、乳がん等術後に生じる、痛みの緩和、抗がん剤治療後の上下肢の関節拘縮などによる運動制限や、「続発性リンパ浮腫」でお悩みの患者様を対象にリハビリを実施しております。リンパ浮腫のケア外来に関しましては、別途に掲載しておりますのでご参照ください。リンパ浮腫療法士の資格を持つ作業療法士が、患者様お一人おひとりの症状・ライフスタイルに合わせ、オーダーメイドのプログラムによるリハビリを実施しております。
乳がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がん、大腸がんなどの悪性腫瘍の手術において、がんの転移を防ぐために「リンパ節郭清(リンパ節の切除)」を行ったり、放射線治療を受けたりすることで、リンパ管のネットワークが損傷・遮断されて起こるむくみです。 リンパ管自体の構造的な損傷が原因であるため、現代の医療では根治(完全な完治)が難しい慢性疾患とされています。手術直後だけでなく、術後数年から十数年が経過して日常生活の負担などがきっかけで、突然発症される方も少なくありません。だからこそ、生涯にわたる正しい知識と付き合い方が必要となります。
「浮腫(むくみ)」とは、心臓疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、甲状腺疾患などの内科的な病気、あるいはケガや捻挫による炎症、運動不足による廃用性症候群(筋力低下)など、様々な原因によって細胞と細胞の間の水分(間質液)が正常よりも多くなった「状態・症状」を指します。 これらは、原因となっている元の病気やケガが治療によって改善されれば、むくみも自然と消失・改善するのが特徴です。原因が根本的に異なるため、治療にあたっては「一般的なむくみ」なのか「リンパ浮腫」なのかを鑑別診断することが極めて重要となります。「一般的なむくみ」に関しては、原因となる疾患の治療を行うこととなりますが、当院では治療できないため、循環器や腎臓内科、形成外科など専門病院をご案内させて頂く場合もあります。リンパ浮腫外来については、事前にお電話でご相談を頂いてから、ご予約を頂くことをお勧めいたします。また、リンパ浮腫の鑑別・診断は、エコー検査や血液検査を用いて行った上で適切なケア法などをご提案させて頂いております。
当院のリンパ浮腫ケアは、専門の「リンパ浮腫療法士」の資格を有する経験豊富な作業療法士がマンツーマンで担当いたします。 患者様お一人おひとりに対して40〜60分以上の十分な時間をかけ、以下の4つのアプローチを組み合わせた質の高い複合的理学療法を丁寧に実施いたします。
用手的リンパドレナージ
滞っているリンパ液の流れを、専門的な優しいタッチで健康なリンパ管へと誘導・排液します(※一般的なリラクゼーションマッサージとは異なります)。
圧迫療法
弾性着衣(弾性ストッキングや弾性スリーブ)や弾性包帯を用いて適切な圧力をかけ、リンパ液の再貯留を防ぎます。
圧迫下での運動療法
弾性着衣で圧迫した状態のまま軽い運動を行うことで、筋肉のポンプ作用を利用してリンパ液の排液をさらに促します。
スキンケア・セルフケア指導
リンパ浮腫の患者様によく起こる疾患として「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」などの感染症があります。感染症を引き起こすとリンパ浮腫の症状も悪化する傾向にあります。そのため、「蜂窩織炎」の罹患回数を減らしていく・防ぐための皮膚の手入れ方法や生活スタイル、ご自宅でできる運動などを指導いたします。
適切なケアを継続することで、リンパ液の排液がスムーズになり、つらいむくみ症状の軽減が期待できます。さらに、日常生活における悪化原因を医療専門職と共に確認・予防することで、高熱や痛みを伴う「蜂窩織炎」などの感染症・炎症の再発間隔を大幅に延長し、重症化を防ぐことができます。




当院でのリンパ浮腫ケアには、「保険診療」と「自費診療」の2通りの方法がございます。
当院はリンパ浮腫複合治療料算定施設の基準を満たし、保険診療にてリンパ浮腫のケア外来を行っております。
(1)重症の場合(1月につき1回)
60分以上:500点
40分~60分:350点
(2)上記以外の場合(半年に1回)
150点
※「重症」の定義:国際リンパ学会(ISL)の病期分類において「Ⅱ期以降(朝起きたときにも常にむくみがあり、皮膚が硬くなり始めている状態)」の方を指します。
重症(Ⅱ期以降)の場合
治療を開始した月とその翌月を合わせて「最大11回」まで集中的に通院可能です。その後は「月1回」となります。
重症ではない場合(Ⅰ期など)
半年に1回(6ヶ月に1回)の通院・指導となります。
保険診療でのケアをご希望の場合、当院の「連携病院」にてリンパ浮腫と診断され、「リンパ浮腫の複合的治療を必要とする」旨が明記された紹介状(診療情報提供書)のご持参が必要となります。 ※連携病院の具体的な病院名につきましては、日々更新されておりますので、お手数ですがお電話(072-294-2010)にて直接お問い合わせください。
連携病院からの紹介状をお持ちでない場合、または上記保険適用の規定回数を超えてケアの継続を希望される場合は、自費診療(完全予約制)にて同等のクオリティのケアを承ります。
※連携病院以外で手術を受けられた方でも、診断のための紹介状を当院から発行し、将来的に保険診療へ移行できるようサポートすることも可能です。
| 自費診療の料金(1回あたり) | 5,500円 |
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当院のリンパ浮腫ケアは、「完全予約制」となっております。必ず事前のご予約をお願いいたします。事前予約がない場合、担当者が対応できず、予約をさせて頂き、改めて来院して頂くこととなります。
紹介状のご準備
手術を受けられた病院でリンパ浮腫の診断を受け、紹介状(リンパ浮腫複合的治療が必要である旨の記載)を頂いてください。
※紹介状がない状態でスタートする場合は、初回の検査・体験のみ保険適用となり、その後の継続ケアは自費診療となります。
お電話でのご予約
当院(072-294-2010)までお電話を頂き、「リンパ浮腫ケアの予約」とお伝えください。担当者がお電話に出られない場合は、お名前と電話番号をお伺いし、折り返し連絡を差し上げ、正式な日時を決定させて頂きます。
初診(検査・指導・体験)
初日は現在の状態を正確に把握するため、医師によるエコー検査や血液検査に加え、療法士によるリンパ浮腫ケアの指導・体験を実施します。全体で「1時間半(90分)程度」のお時間を頂きます。
継続ケアの開始
初診時の診断結果や紹介状の有無に基づき、保険診療または自費診療にて、定期的な継続ケアを行っていきます。
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